こちらでは基本的な電気柵の設営方法やイノシシ、ニホンジカ、ツキノワグマ、ハクビシン(アライグマ・タヌキ対策にも活用可能)ニホンザルの生態や被害対策などを各動物ごとにまとめた資料を無料でダウンロードできます。
上記の野生動物の被害に遭われている方はぜひご活用下さい。
電気柵を導入される場合は「令和6年度版 電気柵設営マニュアル」と「対象の動物の被害対策マニュアル」をセットでご活用ください。
※下記資料は全てPDFファイルです。
〇令和6年度版 ハクビシン被害対策マニュアル
※タヌキやアライグマなどにも活用可能
どのような獣害対策でも基本となる考え方は一緒です。
①自助
自らが育てている作物等の被害があれば、まずは対象の加害動物を突き止め、守りたい敷地を対象の動物に効果的な柵で囲い、自らの手で作物等を守りましょう。また被害が起きる前に対策を講じることが重要です。
中途半端な防獣柵、放任果樹、不適切な農作物(残渣)の処理は、自分の敷地内被害だけでなく、近隣地域の被害にも繋がってしまう可能性もあります。
自分の敷地内にある加害動物を誘因させるものは、責任を持って適切に防獣・処理をしましょう。
※獣害対策用品(防獣柵)などを購入する場合、自治体によっては県や市町村の物品購入補助金制度が用意されている場合があります。購入される前にお近くの役所に確認してみましょう。
②共助
集落の山際や川際の藪が茂っていたり、雑草がボーボーの耕作放棄地や放任果樹がそのままになっていたりする状態は、野生動物にとって過ごしやすく、この上なくありがたい集落です。
その地区で脆弱性のあるポイントを獣害対策の専門職員とそこに住んでいる方々の目で見て現状を確認し、被害対策計画を立てる必要があります。
必要があれば草刈り等を実施し、そのエリアの環境整備を行って加害動物が侵入しづらい集落にし、またそれを維持していけるような体制づくりも行えると最高です。
※正しい獣害対策の情報を入手する事は意外と困難で、専門家でも意見が分かれることもあります。公の獣害対策を専門としている組織や獣害対策の支援組織などに直接確認するようにしましょう。
③公助
「①自助」と「②共助」では手がまわらないような対策もあります。
獣害対策の専門家を招き、公民館などで住民向けの獣害対策講習会を開催したり、地区を囲うような広域フェンスを建てたり、高額なICT機器を利用した獣害対策を導入したり、商品にならないような大量の農作物を捨てる廃棄ステーションを設けたりと「自助」と「共助」の力だけでは困難な対策を講じる必要性にぶつかる場合があります。
そのような時は、都道府県・市区町村の行政の力に頼りましょう。
またその他の野生動物の被害対策で分からないことがあれば、まずは獣害対策の専門家に電話やメールで相談してみましょう。
その他、野生動物被害に役立つWEBサイトを紹介します。
農林水産省
鳥獣被害対策コーナー
農林水産省
野生鳥獣による被害防止マニュアル等
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構
動物行動管理グループ(鳥獣害つくば)
愛知県農林水産部農業振興局農産園芸課
動画で見る有害獣捕獲マニュアル
群馬県自然環境課
ツキノワグマ情報について
クマ出没マップ(群馬県)
どれも非常に分かりやすく、獣害対策について紹介しています。ぜひ今後の対策の参考にしてください。